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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
one of them or only one 【03】
 「プロのM」という人を見たことがない、と言いつつ、SMクラブのM嬢は確かに「プロ」だ。残念ながら私はその「プロのワザ」を目にしたことも体験したこともないけれど。

 女性の身体というものは、柔らかくて、敏感で、手を掛ければ掛けるほど輝く生地のようなものだという感覚から私は逃れることができない。だから、かりそめにでも鞭で女性を撲つことなどできそうもない。

 男性であること自体が、性的にはS的な嗜好を内包しているのだから、M的嗜好を抱いた女性を満足させるためにまねごとならできるかもしれない。

 でも、それは決して、「プロの技術」でS嗜好を開花させたわけではないはずだ。
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one of them or only one 【02】
 「one of them」の「one」を選ぶのは、大抵の場合、男性、女性にかかわらず、Sの側でないと収まりが悪い。

 主従の「従」の側が「them」に安住している分にはさして問題にならない精神的な結びつきが、焦点を逆にすると成り立たなくなる。本来、その不可逆性が、「主」であれ「従」であれ、自分の存在を強固に規定するのだろう。

 自分の位置に迷いがなくなることはすなわち、欲求と欲望と渇望の中で彷徨った苦しみから救われることなのだから、あえてそれを逆転するような行為を望むのは単になにかの不満の表れでしかない。

 いつまでも決まった「主」を持たず、かりそめの「主」にかくれては新たな「主」に巡り会うまで関係をねだっていくMは「エゴマゾ」と言われて蔑まれるものだ。

 ・・・、でも本当にそのカタチしか、ないのだろうか。
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男性的羞恥心を責める
 「羞恥責め」というジャンルがSMにはあるらしい。

 M女性に縄を掛けて、コートを着せただけで歩かせる、とか、リモコンバイブを着けたまま、人だかりの中で離れたところからスイッチを入れて愉しんだりすることがそういう「責め」にあたるだろう。

 しかし、M「男性」には同じことをしても、多分、正しい意味での「羞恥責め」にはならないと思う。

 男と女の「羞恥心」には、きっと、大分違うところがある。

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ささやかな誇り
 「処女」や「童貞」は純潔でけがれのない証だ、という考え方は、今の世の中で口にできるようなことではないだろう。

 自由に恋愛し、異性に心を開くことを許されて育った人々と、様々な理由でそれを許されなかった人達との考え方が違うことは仕方がない。人を好きになり、そして好かれれば、その時その時で身体を合わせたいと思うのは当然のことだと思う。

 将来出会うかもしれない伴侶のために、倫理規範として保つ「純潔」も、確かにそれなりに尊いことかもしれない。しかし、Mの嗜好を持つ者にとっての「純潔」は、そういう方法では保つことはできないことではないだろうか。
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頭で達する絶頂【完】
 求められることは、哮り狂う男性自身を、潤んだ秘所を目がけて突き立てること。単純にそれだけだ。ここまで、高まった女性の身体が、それ以外の何の刺激を求めるだろうか。

 すれ違った女性が発する好みの薫り、満員電車で不意に触れた女性の柔らかな肌の感触、一人でネットを彷徨う途中で見つけた美しい裸身、そして、苦悶の表情を晒す女性の顔・・・。
 
 不意に屹立してしまう自分自身をもてあました経験が、男性なら誰にでもあるだろう。今、何の制止も必要なく、思うがままに女性自身の体から与えられる快楽を、貪りつくすことを許されているのだ。

 これ以上、何の遠慮も必要ない。男性が、雄の欲求を解放するために必要な条件は全て整っていた。

 しかし、私の身体から、攻撃的な哮りが、なぜかすうっと引きはじめてしまっていることを、私は自覚していた。
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