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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
妄想を展開する【09】
 (何・・・?、何をしているの・・・?)

 隣の書棚に並んだ古い書籍のくすんだ背表紙の向こうに、人がいる気配は、十分に感じられる。間違いなく、自分のすぐ隣で何らかの準備をしているはずだ。

 衣擦れの音と、金属製の棚を軽く叩く固く澄んだ音が何度も繰り返されている。無言のまま、何かを用意していることは分かる。しかしそれが何かは、全く分からない。

 視界を閉ざされると、聴覚や嗅覚の知覚能力は増大する。目隠しされたわけではないが、今、知加子の両目から伝えられる情報は、感情を落ち着けるためには何の役にも立たなかった。

 目に映るものに変化はない。
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妄想を展開する【08】
 こみ上げる笑みを抑えることもせず、私は書庫の入り口にある、電気錠にIDカードを通す。ここへの入室権限がもしなかったら、この企みが成功することは無かっただろう。

(情けは人のためならず。信頼は得ておくもの、だな・・・)

 若手から中堅社員と呼ばれる間、私は「まじめすぎるくらいまじめな」人間と評されてきた。打算的にならず、自分がすべき役割をわきまえ、人が嫌がることに率先して手を挙げてきた。

 時にはそれが点数稼ぎに思われることもあったかもしれない。しかし、それも、首尾行動を一貫することによって周囲はその疑念を信頼に変えていった。

 その結果が、今日の、知加子なのだ。

 (落ち着け・・・、落ち着くんだ・・・)

 深く深呼吸してから、暗証番号を入力する。「信頼」という無形の財産を評価して与えられた、ほんの数桁の番号。それが、どれだけ渇望しても私に与えられることは無かった知加子の全てを私にもたらす。

 ジーッ、と電気錠が反応し、ロックが解除される。

 暗い書庫に廊下の非常灯の白い光が一筋差し込むと、その瞬間、書庫の奥から知加子の声が響いた。
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「仮面舞踏会」【04】
「人は、最初に会った数十秒で、初めて会った人の印象を決定する」

 面接や、プレゼンの研修の度に誰かから聞かされるそんな「法則」は、文字だけでしかコミュニケーションの成り立たないチャットの空間にも存在するのだろうか?

 実際、「自分は初対面の人間でも、会ってすぐに見抜くことができる」と豪語する人もいる。私は自分にそんな力はない、と思っているけれど、「仮面舞踏会」で黄色い文字を使う女性に惹かれるまで時間がかからなかったことは確かだった。
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妄想を展開する【07】
「ちょっと待って!、待って!!」

 背中を向けて部屋から出て行く姿に向かって、何度も悲鳴に近い声で叫んだ。取り合わずに出て行った後には、外側から機械錠が掛けられる音が低く響くだけだった。

 静寂と暗闇が、知加子の周囲に戻る。

「うう・・・、ど・・・どうして・・・どうしてこんな・・・ことっ・・・」

 呟く声に答える者は、誰もいるはずが無かった。
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妄想を展開する【06】
一度、知加子から離れ、数日前から運び込んでいた段ボール箱に手をかける。梱包を解き、中身を取り出して眺める。

 (ふふ・・・、探したんだよ、これ・・・。おかげで限定モノを手に入れるのにどれだけ努力が必要かっ、よく分かったけれど、ね・・・)

 手にとって、ゆっくりと知加子の元に向かう。最低限の隙間を空けて並んでいる背の高い電動書庫の横を通り抜けると、ぼんやりと非常灯の広い光りが、知加子の影を壁に投射しているのがところどころから見える。

 苦しそうに身もだえする姿が視界に入り、それが次第に大きくなっていく。段ボールから取り出した袋から中身を取りだし、彼女の目の前の高さになるように持ち替える。
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アニメ
今まで全く興味がなかった「SMアニメ」だったが、さやかさんのblogにリンクが張ってあったサイトでプレビューした中の一本がどうしても見たくなった。

一番気に入ったのは、ベランダで両手を吊られ、そのまま犯される人妻が出ているもの。

SMアニメはそう本数があるわけではないので、DMMで探せばすぐ見つかるかな・・・と思っていたが、案外沢山あり、なかなか見つからない。

鬼作 第三発 「美人受付嬢は海水浴で追い込め!」

だと気がついた時は、1時間以上がたっていた。
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テーマ:SM - ジャンル:アダルト

妄想を展開する【05】
「やめて・・・、やめてよ・・・、やめて・・・」

 単調に繰り返される拒絶の言葉をBGMにしながら、私の愉しみは続いていく。

 右足のかかとを両手で支え、親指と人差し指の間を、続いて人差し指と中指の間・・・、何度も何度も執拗に舌で往復していると、知加子が決まって足を引くポイントがあることが分かった。

 (見つけた・・・)

 足指の甲側、間接の部分を柔らかく舐める度、知加子の身体にビクッ、と硬直が走る。全ての指の甲を同じように確かめると、今度は薬指と小指の辺りから足首に向かって舌を滑らせていく。

 「うッ・・・く・・・ッ・・・!」

 サンダルの左脚で床を踏みしめながら、激しく知加子の身体が揺れる。不安定な姿勢で、生まれて初めて刺激される箇所からの感触を送り込まれ、知加子は明らかに狼狽している。
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テーマ:SM - ジャンル:アダルト

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