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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
昼下がりに見た夢
 日曜日、忙しい数週間の疲れが溜まっていたのか、昼間から長い午睡の時間を過ごしていた。

 昼間にしては深い眠りに落ちていったと思った矢先、不思議な夢を見た。めずらしく、御主人様が出てくる夢だ。

 なぜか、実際に通っている会社の、特に親しくもない後輩から、「折り入って相談が」と言われ、なぜか、会社の近くでもないような、峠を登った山道の間にひっそりと佇む定食屋のような店に、二人で出かけていた。

 何を相談されていたのかは、わからない。

 深刻そうな後輩の表情に、なんとかしてやらなければ、と思いながら、まるで話は上の空なのだ。

 定食屋の小さい建物の場所から、すぐ近くに、御主人様の住む家がある。そのことを、夢の中の私は、知っていた。話が上の空になった理由は、果たして、そのせいだったのか。

 食事を終え、タクシーを拾って近くの駅まで帰ろうとしながら、私は、御主人様の家がある細い昇り道の方へ後輩を連れて歩く。

 5分ほど歩くと、辺りは高原の別荘のような建物が並びはじめる。建物の前面には広い庭があり、庭と通りの道路との間には、木製の高い柵が隔たっている。

 御主人様の家の柵の前に、後輩と二人で佇み、物音のしない柵の中を、なぜか、二人で覗いていた。

 柵の間に空いた小さい穴に目をあて、中の庭を見ていると、家のドアがあき、中から御主人様が、豊かな胸元を隠すこともなく、半裸のまま歩いてきた。

 見透かされているように、覗いていたことの罪悪感を感じ、はっ、と、柵から顔を放した瞬間、私と後輩は、柵の中で、御主人様の乗馬鞭を顔先に突きつけられ、冷たい笑顔で迎えられていた。

 「どういうことなの?これは」

 淡々と、しかし言い訳を許さない口調で、問い詰める御主人様の表情に、私はすでに惚けたような顔で、奴隷の視線に堕ちていく私。いつの間にか、後輩の姿は目に入らなくなっていた。

 「申し訳ありません・・・、家にくるつもりは・・・、なかったんです・・・」

 世の中に「ストーカー」などという言葉がまだ無かったころ、子供から大人になる間、まぶしいほどに恋した女性の家の近くを、意味もなく歩いてみたことのある男性は少なくないだろう。

 私も、そんな頃に戻って、好奇心と衝動だけで、こんなところまで来てしまったのだ。御主人様と、人生の伴侶として住まう家、もちろん、そこに私という存在が入り込んではならないのに。

 「申し訳ありません・・・」

 もはや、敷地の中にまで入り込んでしまった後で、謝っても遅いことは明白だった。

 「いいのよ、別に」

 なぜか泰然と微笑みをたたえる御主人様が視線を移した先に、がさがさと音をたてて蠢く茂みのようなものが見えた。

 「あなたも、こうなりたいってことなんでしょ?」

 「茂み」は、御主人様の手で、くるりと反対に回され、こちら側を向いた瞬間、やせこけた頬に無精髭を蓄え、伸びすぎた髪で表情すら伺えない、男性の鋭い眼光が、私を貫く。

 男性は胡座縛りにされたまま、後ろ手に縛られ、舌先を開口具で挟まれ、唾液を垂れ流しながら、鋭い視線で私を見ていた。

 ・・・、そこまで見たところで、夢から覚めた。

全身に、寝汗をかいていた。

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コメント
この記事へのコメント
夢はどこから来るの?
 願っている事がやってくる時も
嫌悪している事が繰り返される事も
私自身の心の動き・・・。
時々、泣きながら目を覚まして
泣くような夢なのに
覚めてしまったことを悔やんだりして。
2007/03/13 (火) 17:47:28 | URL | さやか #DS51.JUo[ 編集]
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