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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
映画館・3回目【05】
快楽が次々と体に注ぎ込まれる。

私の肌が露わになっている部分の全ては、一度は私を囲む男性達の誰かに触れられ、更に肌を求める強い力で引き絞られた柔らかなキャミソールは、肩ひもの下から破れ、汗ばんだ肌にまとわりついていた。
座席に座らされたままVの字を描くように上げられた両脚を、破れたストッキングが飾っている。左右の座席に足をかけて立ち、私の唇を犯している男性が、私の視界の前に立ちふさがり、辺りに何人男性がいるのか、それも分からなくなった。


(私・・・あの時の女性みたい・・・)


いつか、工事現場で作業員達に帰宅途中のOLがレイプされるビデオでみた光景を、今は自分が晒している。その事実が、私をさらに恍惚の世界に運ぶ。


「フグっ・・・ッううッ・・・ムウッ・・・!」


現実の世界から一瞬離れた意識を、お尻のローターが一気に振動を高め、現実に引きずり戻す。口中を犯されていなければ、悲鳴を上げていただろう。しかし、高まっていく性感とは裏腹に、女性の姿に飾り立てた「衣装」が取り去られる度、素肌が晒され、それに従って、私は「自分」に戻されていく。


(もうダメ・・・もうこれ以上脱がさないで・・・、戻りたくない・・・戻るのは嫌・・・。)


無惨に引きちぎられ、原型をとどめていない下着の中で、なぜか誰も脱がそうとしないパンプスの足下だけが、女性らしい美しさを残しているはず。見ることはできないけれど視線を上に上げ、立ちふさがる男性の腹部の向こう側にある自分の足下だけを見つめながら、私はもう一度「女」に戻ろうとする。


意識を逡巡させていた分、反応が遅れていたのだろう。男性達には、私が刺激に厭きたように見えたのかもしれない。体に加えられる刺激は、一度に強くなった。


反応が鈍くなると、刺激を強くして反応を取り戻そうとするのは男性特有の意識だ。例えそれが目の前の「女」の求めるものとは違ったとしても、そのことに気がつく男性は、ごくごく一部の特異な男性だけかもしれない。少なくとも、「本物の女性」が一人も存在しないこの場所に、そのような男性がいるはずもない。私を除いては。


「やっちまえよ!どうせ変態なんだからよ」


一言も口を聞かなかった男性までが、口火を切るかのように罵声を浴びせた。異を唱える者など、そこにいるはずもなかった。


ゆっくりとお尻に入れた指を前後させつづけている男性は、少しだけ硬度を増していた私のあそこを、すぐに咥えた。私の両耳を抑え、両手で私の顔を好き勝手に動かし続けた男性は、やっと絶頂を迎えそうになっていた。一瞬、男性自身の熱さがはじけるようにヒクヒクと収縮し、二度目の精液が、私の口に注がれた。


今度はもう匂いが鼻に抜ける前に、無理やり飲みこんだ。嚥下することを拒否する体を意識で無理矢理押しとどめた反動からか、涙が両目から溢れてくる。


(やっと・・・終わった・・・)


がっくりと首を倒し、大きく開くことを強制され続けた顎の痺れが治まるのを、安堵と共に待とうとした。


(もうこれ以上、無理・・・。)


けだるさの中で、私自身を咥えている男性も、いくら技巧を凝らして吸いたてても屹立しない私にがっかりしたのか、口を離し、立ち上がった。Vの字に上げさせられた両脚も下ろされて、私はほとんど全裸の体をビロード地のシートに深く埋めていた。


一人、また一人と集団の輪から男性が離れ始め、ちょうど、上映されている映画がラストシーンを迎えているのと同じように、私の周囲にも、休憩時間が近いことを察する空気が流れていた。顎を閉じたまま、顔を上げると、まだ辺りを囲んでいる男性達が急速にうっとうしく感じられる。


(もう終わり・・・、今日は終わり・・・、早くあっちにいって・・・)


投げやりな視線を送り、もう一度シートに深く体を沈めた。一刻も早く、休みたかった。


しかし、「変態女の都合」など、聞く気もない男性達が、まだ残っていた。
さっき罵声を浴びせた男性が、ジャンパーを脱ぎ、さっきの男性と同じように私の太ももを跨ぎ、私の眼前に自分自身を突きつけていた。
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テーマ:女装 - ジャンル:アダルト

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