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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
アートビデオ~黒田透作品~
 今でこそ、SMモノのビデオをリリースするメーカーはたくさんあって、SMなのかレイプなのか、はたまた単なる虐待なのか、ジャンル分けに意味が無くなった気がするが、まだ世はバブルに浮かれていた頃、「SM」は間違いなく「普通じゃない」ジャンルだったと思う。

 大手のレンタルビデオチェーンのアダルトコーナーには滅多にSMモノは置いていなかった。でも、街にはまだ大手のチェーンはあふれる前だったから、古本屋が片手間にレンタルビデオショップも併設していることが多かった。

 笑顔でほほえむアイドル顔の女性。そんなメジャー系のレーベルには目もくれず、暗い照明、おどろおどろしいタイトルがパッケージに踊るものばかり、私は手に取っていた。
 「アートビデオ」と「シネマジック」はSMビデオ界では老舗だろう。中でも圧倒的に引きつけられたのは、アートビデオの黒田透氏の作品だった。

 「妖画SM」と名付けられたシリーズ。

山道を歩く女性。車で乗り付けられ、飛び出してきた男に突然車に連れ込まれ、廃屋や山荘の中で無理矢理縛られ、いたぶられる。そんなシーンの一つ一つが汚辱感に満ちていた。
 照明は暗く、モデルの女性は、お世辞にも万人受けする「かわいい」「美人」なタイプではなかったが、だからこそ余計にリアルに感じられたのかもしれない。

 どちらかと言えば地味で、コスプレ的な妄想をかき立てられるようなものではない洋服の中から、脱がされることを前提にしていない普通の下着が現れる。
 嫌、やめて、と哀願する声も、わめくようなものではなく、声を出すこと自体にためらいがあるような、そんな姿に、強く興奮をかき立てられた。

 今でも忘れられないシーンがある。

 頭上でやぐらに組まれたパイプに両手首と両足首をそれぞれ縛られ、大の字に縛られた女性に男の手が近づく。
 手には、木製のクリップが握られ、いくつかのクリップには、石と、オロナミンCの瓶が凧糸でくくられている。

 最初は重しのないクリップが乳首にはめられ、押し殺した声を上げる女性、数分後、はずされ、もう一度、石をつけたクリップ、そして、オロナミンCの瓶をつけたものに付け替えられる。
 やがて、露わになった両腋には、汗がじっとりと光りはじめ、瓶のついたクリップがつけられる頃には、玉の汗が胸元から腹部に流れていく・・・。

 このシーンが、今でも忘れられない。

そして、このころから、私はビデオや小説の中のヒロインと、同じ責めを自分に施すように、なった。
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テーマ:SM - ジャンル:アダルト

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