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Visions of Masochist
自分を律し、行き先を指し示す【Vision】。 しかし、行き先の分からない「背徳の幻想」が、私の中には存在する。
身体に残る感触
 「触る」「入れる」「舐める」

 「触られる」「受け入れる」「舐められる」

 一般的に、前者は男性の役割で、後者は女性の役割に見える。それならば、「触れた感触」と「触れられた感触」は、どちらが深く身体に刻まれるのだろうか。
 誤解を恐れずに言えば、男性がペニスで感じた性感は、身体には残らない。それは、いわゆる「名器」を持つ女性に出会ったとしても同じだろう。単純な粘膜感覚だけで、忘れられないくらいその感触が男性の身体に残るものだとは思えない。そして、射精=性欲の昇華、と言いきることができない。

 女性と違い、男性の身体は立て続けに絶頂を極め続けることができないだけに、射精してもなお、身体の中の性衝動が収まらない時がある。それが、「発散」して終了する性の限界なのかもしれない。

 「触れる」と「触れられる」を「責める」と「責められる」と言い換えてみる。問いかけは、更に複雑さを増していく。

 究極には「男性」と「女性」。

 複雑になればなるほど、私が今感じていることを伝えるのには邪魔になるような気がする。まして、私は女装することを知っている男性だから。

 しかし、これだけははっきりしている。

 マニキュアの輝く指で苛まれた乳首は、「責め」が終わった瞬間、自分の汗でさえ滲みて痛んだけれど、数日の猶予の後、何気なく胸の突起に自分の手のひらが触れた瞬間、身体を跳ね上げるほどの感覚を全身に走らせる。

 私は、その瞬間から、「その時」の感触の記憶をありありと蘇らされ、身体の奥の、どこかの随を燻されるような熱を知覚せずにはいられなくなる。

 (前は、こんなじゃ無かったのに・・・)

 こんな身体を持ったことを、恨めしく思うこともある。

 溜まった精液を放出するだけで、性衝動を解放できる男性だって少なくはないはずだ。ほんの数千円で簡単にペニスを擦りたててくれるサービスの常連になっている男性は、確かに存在するのだから。

 残念ながら、両胸に刻まれたこの感触を、私はもう忘れることはできない。そして、いつかその感触を永遠に手放さなければならなくなった時から始まる苦しみを、今から覚悟しておかなければならない。

(これが、性に目覚めた女性が感じる苦しみなのだろうか・・・)

 どこにも答えのない問いが、今も私の頭の中で渦巻き続けている。





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コメント
この記事へのコメント
身体の記憶
 能動的な「触る」「入れる」「舐める」 より
受動的な「触られる」「受け入れる」「舐められる」
の方が感覚の記憶に残ります。
それは、能動的な行為で
快感を得る事が少ないからなのかしら・・・。
 でも、同じ行為でも相手の反応によって違って来る事も。
 触られた時の相手の快感と屈辱のないまぜになった
苦しそうな表情と目付き・・・・
その瞬間に、能動的だった行為は
身体の中で相手の快感にエンパシーを起こし
自分の身体の中にも快感のルーチンが出来上がる・・・。
そして、さっきまで、快感ではなかった行為が
思い出すだけで蕩けてしまいそうな感覚を身体の中に引き起こす
・・・人間の身体って不思議です。
触った時の快感の記憶ではなく
触られた相手の快感と屈辱の記憶が強く残る・・・なんて。
2006/07/10 (月) 01:44:40 | URL | さやか #DS51.JUo[ 編集]
相手の身体を通して
 能動的に与えた感触を、さらに一回頭の中で受動的に置き換えてまた味わうことができる男性はとても少ないのかもしれません。ちなみに私はそれができるタイプだったりします。

 男性は、自分が与えた快楽を受け取った女性が、
「この快楽は他の誰から与えられたものより強かった」
と感じている確信が持てなくなった時が「引退」なのかもしれませんね。

 逆に言えば、自分が女性を満足させうるのに快楽を与えられていない、事実をふがいなく思う瞬間から逃れることは難しいのかもしれません。

人の身体は不思議です。私も本当にそう思います。

 
2006/07/12 (水) 01:40:53 | URL | cockshut #-[ 編集]
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